転地療養


転地療養は危

体力に余力があり、サポーターの援助が充分ある場合でないと、とても大きな危険を伴います。


転地先は、どんなに事前に調べても、調べきれない危険が潜んでいます。


どんなに吟味した家でも、身体には変化に適応するためにストレスが加わります。

四季折々その地域ならではの空気環境があり、化学物質過敏症(CS)の身体は新たな物質にも敏感に反応していく恐れがあります。


引っ越しをする事自体でも体力を消耗してしまいます。


また、運良く転地療養に成功した場合でも、元の家に戻れる補償が無いことも頭に入れておく必要があると思います。


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私の場合、2005年にCSに気付き、可能な限りの工夫をしても、家での暮らしが成り立たず、探し回った挙げ句、2007年に転地先に引っ越しました。


ベストの環境ではありませんが、日々の苦痛は徐々に減ってくれました。

しかし、身体は転地先に適応し、元の家族の家はこれまで以上に苦しい環境となり、1時間も過ごせなくなりました。


どうしようもないから家を出たのですが、しばらく家を離れて元気になったら戻ろう!などと安易に考えていたと思います。


私の場合は転地のおかげて、快復に向かうことができました。

家族の協力、CS仲間のサポートと転地先での友達のサポートのおかげと感謝しています。


転地先の家の中だけでなく、地域全体の空気環境は、とても大切です。

2015.4.12.